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アトピー性皮膚炎

POINT

デュピクセントとミチーガを導入しています

従来の治療で十分な改善が得られなかった中等症から重症のアトピー性皮膚炎に対し、新たな選択肢として生物学的製剤による治療も行っています。デュピクセントは、炎症の根本原因に働きかけて皮膚症状とかゆみの両方を改善するのが特徴です。一方、ミチーガは、特に強いかゆみに悩まされているお子様に効果を発揮します。どちらも従来の治療で十分な効果が得られなかった場合に検討される、お子様の症状に合わせたオーダーメイドの治療です。

生物学的製剤による治療

アトピー性皮膚炎について

人の皮膚には外部の刺激物から体を保護する機能が備わっています。アトピー性皮膚炎の肌は、この防御する力が弱まっている状態です。そのため、ごくわずかな刺激にも過敏に反応し、炎症が生じやすくなります。特徴は強いかゆみを伴う点にあります。掻き壊すと皮膚の状態はさらに悪化し、防御機能も一層損なわれるという繰り返しが見られます。夜間の睡眠や日中の生活に支障をきたす場合も珍しくありません。早い段階で適切な治療を始め、症状を上手に管理していく必要があります。これはお子様の日常生活の質を保ち、健やかな毎日を送るための大切な一歩となります。

原因(2歳未満の場合)

  • 食物
    (卵・牛乳・小麦など)

  • 乾燥

  • 掻破
    (皮膚をひっかく)

  • 物理化学的刺激
    (よだれ、石けん、洗剤、衣服のこすれなど)

  • ダニ、ほこり、
    ペットなど

  • 細菌・真菌
    (カビ)

経皮感作

近年、食物アレルギーの発症メカニズムとして注目されているのが経皮感作です。本来、初めて食べる食物に対しては免疫寛容が働き、アレルギーを起こすことはありません。しかし傷ついた皮膚から食物成分が侵入すると、それを異物として認識してしまうことがあります。特にアトピー性皮膚炎のお子様では、日常的に皮膚バリアが破綻しているため、環境中の食物タンパク質が皮膚から体内に入りやすくなっている状況です。これが食物アレルギー発症の重要な経路となっている可能性が高いのです。つまり適切な保湿と炎症のコントロールはアトピー性皮膚炎の治療だけでなく、アレルギー予防の観点からも欠かせません。

アトピー性皮膚炎の効果的な対応

  • 適切かつ効果の高い
    スキンケア

  • 正しい塗り薬の選択と
    使用方法
    (いつ/何を/どこに/どれだけ塗るか)

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎の治療は、短距離走ではなくマラソンのようなものです。良くなったと思ったらまた悪化する、という波を繰り返しながら、少しずつ改善に向かっていきます。 途中で「もう治らないのでは」と不安になることもあるかもしれませんが、どうか自己判断で治療を中断しないでください。私たちと一緒に、根気よくゴールを目指しましょう。 また、インターネット上には医学的根拠の乏しい民間療法や、不安を煽るようなビジネスも存在します。不確かな情報に惑わされず、まずは医師へご相談ください。

生物学的製剤による治療

デュピクセント

アトピー性皮膚炎の病態において中心的な役割を果たすIL-4とIL-13という物質の働きを阻害する薬剤です。これらは炎症を引き起こし、皮膚バリア機能を低下させる原因物質として知られています。2週間に1回の皮下注射により、従来の治療では改善しなかった広範囲の皮疹やかゆみが劇的に改善する効果が期待できます。また、ステロイド外用薬の使用量を減らせる可能性も高まります。

対象となる方

  • 中等症~重症のアトピー性皮膚炎の方
  • 従来の治療法を6ヶ月以上適切に行っても、十分な効果が得られない方
  • 生後6ヶ月以上のお子さんから大人

効果

2週間から1ヶ月ほどで、多くの方に良い変化が表れ始めます。つらいかゆみが和らぐことで夜もぐっすり眠れるようになり、日中の生活を気持ちよく過ごせるようになった、という声も少なくありません。さらにお肌が本来持つ守る力が回復してくると、普段お使いの塗り薬も効きやすくなります。

副作用

デュピクセントは重篤な副作用は少ないとされていますが、以下のような特徴的な副作用が報告されています。

  • 注射部位反応: 注射した部位の赤み、腫れ、かゆみなど。
  • 結膜炎: 目やまぶたのかゆみ、腫れ、赤みなど。デュピクセント使用中に目の症状が出た場合は、速やかに医師に相談してください。

その他、頭痛や疲労感などが起こる場合があります。治療中は定期的に診察を受け、体の変化があれば速やかに医師に相談することが重要です。

費用

公的医療保険が適用され、高額療養費制度や小児医療費助成制度(マル福)により患者様の負担を軽減できます。特に小児の場合、多くの自治体で医療費助成の対象となっており、自己負担なしまたは少額で治療を受けられる可能性があります。詳細はお住まいの市区町村にご確認ください。

ミチーガ

体の中にはかゆみの原因となる「IL-31」という物質があります。このお薬はその原因に直接働きかけて、多くの方を悩ませるつらいかゆみを体の内側から鎮めていくのです。注射は1回。早い方では投与の翌日から「かゆみが楽になった」と実感される方も少なくありません。

デュピクセントとの違い

デュピクセントがアトピー性皮膚炎の「炎症」と「かゆみ」の両方を根本的に改善するのに対し、ミチーガは特に「かゆみ」の改善に焦点を当てています。そのため、ミチーガはアトピー性皮膚炎の治療において、外用薬や保湿剤、あるいはデュピクセントなどの他の治療と併用して用いられることが一般的です。

対象となる方

  • 6歳以上のアトピー性皮膚炎の患者さん
  • 従来の治療法を一定期間適切に行っても、かゆみが十分に改善しない方

効果

アトピー性皮膚炎のかゆみは、IL-31が皮膚の神経に作用することで引き起こされると考えられています。ミチーガは、このIL-31が神経細胞に結合するのを妨げることで、かゆみの信号が脳に伝わるのを抑制し、かゆみを軽減させます。睡眠の質が改善し、集中力の向上、イライラの軽減など、生活全般にわたる好影響が期待できます。

副作用

ミチーガは比較的安全性の高い薬剤ですが、以下のような副作用が報告されています。

  • 注射部位反応: 注射した部位の赤み、腫れ、痛みなど。
  • 皮膚症状の悪化: まれにアトピー性皮膚炎の悪化や、紅斑、蕁麻疹などの皮膚症状が悪化する場合があります。
  • 感染症: 皮膚感染症(ヘルペス感染、蜂窩織炎、膿痂疹など)や、上気道炎などの全身の感染症が報告されています。

費用

公的医療保険が適用され、高額療養費制度や小児医療費助成制度(マル福)により患者様の負担を軽減できます。特に小児の場合、多くの自治体で医療費助成の対象となっており、自己負担なしまたは少額で治療を受けられる可能性があります。詳細はお住まいの市区町村にご確認ください。

インタビュー記事もご覧ください

他サイトのインタビュー記事もご覧ください。

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