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気管支ぜんそく

気管支ぜんそくについて

呼吸をするときの空気の通り道である気管支に慢性的な炎症が起きている状態です。健康な人では問題にならない刺激でも、ぜんそくにかかっている方は気管支が過敏に反応し、急激に狭くなってしまいます。発作時には呼吸が苦しくなり、ゼーゼー、ヒューヒューという特徴的な呼吸音(ぜん鳴)が聞こえるのが特徴です。
アレルギー体質との関連が深く、ダニやハウスダスト、ペットの毛などが引き金となることが多いですが、運動や冷たい空気、感染症なども発作の誘因となります。夜間や明け方に症状が悪化しやすく、睡眠不足から日中の活動にも影響が生じかねません。

原因

アレルゲン(アレルギー性ぜんそくの場合)

  • ダニ

  • ハウスダウスト

  • ペットの毛
    (犬、猫)

  • カビ

  • 花粉

非アレルゲン性の要因(ぜんそくを悪化させる要因)

  • ウイルス感染
    (風邪など)

  • タバコの煙

  • 排気ガスなどの
    大気汚染

  • 気温や気圧の変化

  • 激しい運動

  • ストレス、疲労

検査

肺機能検査・呼気NO検査

気管支ぜんそくの診断や治療効果の評価には肺機能検査が重要です。主な検査に大きく息を吸って吐くことで気道の狭窄度を測るスパイロメトリー(小学生以上が対象)と、吐く息に含まれる成分から気道の炎症を測る呼気NO検査(5~6歳以上が対象)があります。これらは、症状だけでなく客観的な数値でぜんそくの状態を把握し、適切な治療に繋げるために不可欠な検査です。

アレルギー検査

気管支ぜんそくのアレルギー検査は、症状を引き起こす原因物質(アレルゲン)を特定するために行われます。主な方法として血液検査(特異的IgE抗体検査)と皮膚テスト(プリックテスト)があります。
血液検査では、View39やドロップスクリーンなどを用いて、ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットのフケといった吸入系アレルゲンや食物アレルゲンに対するIgE抗体の有無を調べます。
皮膚テストはアレルゲンを皮膚に滴下し、軽く針で刺激することで、皮膚の反応からアレルギーの有無を判定します。

治療

気管支ぜんそくの治療は発作を起こさないようにすること、日常生活を制限なく送れるようにすることが目標です。主な治療法は気道の炎症を抑える長期管理薬(コントローラー)と、発作が起きた時に気管支を広げる発作治療薬(リリーバー)の2種類の薬を使い分ける薬物療法です。長期管理薬は症状がなくても毎日継続し、発作治療薬は症状が出た時のみ使用します。ダニ除去や禁煙などの環境整備も重要で、これらを組み合わせることで、ぜんそくのコントロールを目指します。

日常生活の注意点と家庭でのケア

環境整備とアレルゲン対策

ぜんそく発作の大きな引き金となるのが、ハウスダストやダニ、カビなどのアレルゲンです。

掃除の徹底

こまめな換気と掃除を心がけ、特に布団や枕は週に1回以上、掃除機をかけたり、天日干ししたりしましょう。防ダニ加工の寝具も有効です。

湿度管理

湿度が高いとカビが発生しやすくなります。浴室なども清潔に保ち、エアコンフィルターの掃除も忘れずに。

刺激物の回避

タバコの煙はぜんそくを悪化させる最大の要因です。お子さんの前では絶対に喫煙しないようにしましょう。排気ガスなどの大気汚染にも注意が必要です。

体調管理と感染症予防

風邪などの感染症はぜんそく発作の大きな原因です。

手洗い・うがい

帰宅時や食事前など、手洗い・うがいの習慣をつけましょう。

十分な睡眠と休養

規則正しい生活を送り、疲れをためないようにしてください。

予防接種

インフルエンザなどの予防接種も積極的に検討しましょう。

薬の正しい使用と管理

ぜんそく治療の基本は薬の正しい使用です。

長期管理薬

症状がなくても、気道の炎症を抑えるために毎日欠かさず使いましょう。自己判断で中止しないことが重要です。

発作治療薬

発作が起きた際に使う薬は、常に携帯し、正しい使い方を家族全員が理解しておきましょう。吸入器の使い方も定期的に確認し、清潔に保つことも大切です。

気管支ぜんそくQ&A

Q気管支ぜんそくはなぜ起こるのですか?遺伝しますか?
A気管支ぜんそくは、気道が炎症を起こし、様々な刺激に対して過敏になることで発作(咳、ゼーゼー、呼吸困難など)を起こす病気です。主な原因は、アレルギー体質(アトピー素因)と環境要因(ダニ、ハウスダスト、花粉などのアレルゲン、タバコの煙、ウイルス感染など)が複雑に絡み合っています。遺伝性については、両親のいずれかがアレルギー体質(ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)の場合、お子さんもアレルギー体質になる可能性が高く、ぜんそくの発症リスクも高まると言われています。ただし、必ず遺伝するわけではありません。
Q気管支ぜんそくは治る(完治する)のですか?
A気管支ぜんそくは、年齢とともに症状が改善していくことが多い病気です。特に、幼児期に発症した軽症のぜんそくでは、学童期以降に症状が出なくなる「寛解(かんかい)」状態になることが期待できます。ただし、一度ぜんそくと診断された場合、完全に「治った」と言い切ることは難しく、風邪をひいた時やストレス、環境変化などで症状が再発することもあります。適切な治療と環境管理を続けることで、症状をコントロールし、発作のない健やかな生活を送ることが十分可能です。
Qぜんそくがあっても運動はできますか?
A適切にコントロールされていれば運動制限は必要ありません。むしろ、体力向上はぜんそく管理に有益です。運動前の準備体操や必要に応じた予防薬の使用により、運動誘発ぜんそくの発作も防げます。